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ソフトバンク光の通信速度は「1Gbps」
ソフトバンク光の最大速度は1Gbpsとなっています。ソフトバンク光はフレッツ光の回線を利用している光コラボ事業者です。そのため、通信速度は光コラボ事業者であるドコモ光やauひかりなどの光回線と同程度といえるでしょう。
1Gbpsはどれくらい速い?
では1Gbpsとは、実際にどれくらいの速度があるのでしょうか。
「bps」とは、1秒間に送信可能なデータ量を表した数値です。数値が大きいほど1秒間に通信できるデータ量は大きくなります。
ちなみに、SNSや動画を見るなどの日常的な使い方でストレスなくインターネットを利用するのに必要な通信速度は、60Mbps程度といわれています。
たとえば、100Mbpsでは約1分かかるデータのダウンロードでも、1Gbpsであれば約6秒で完了します。このように通信速度が1Gbpsであれば、非常に高速なデータ通信が可能です。
最大速度はあくまでも理論上の数値
最大速度1Gbpsは理論上の数値であり、実際の通信速度で1Gbpsが出ることは難しいでしょう。
これは、インターネット回線は多くのユーザーと共有して利用しているサービスだからです。多くのユーザーが利用する混雑時は通信速度を保証することが難しくなります。
また、ユーザーの端末や環境によっても回線速度が変動することも関係しています。
ソフトバンク光の実際の通信速度は?
では、実際にソフトバンク光の通信速度はどれくらいの速さなのでしょうか。
通信速度を測定できる「みんなのネット回線速度」によると、ソフトバンク光の平均速度は以下のようになっています。
【ソフトバンク光】
・下り速度:286.08Mbps
・上り速度:184.4Mbps
【ドコモ光】
・下り速度:237.04Mbps
・上り速度:181.92Mbps
【auひかり】
・下り速度:383.74Mbps
・上り速度:273.47Mbps
上記の数値を比較してみると、ソフトバンク光の通信速度はほかの光回線とそれほど変わりはありません。つまり「ソフトバンク光の通信速度がほかの事業者よりも遅いのでは…?」と心配する必要はないでしょう。
ソフトバンク光の平均速度は、下り速度が286.08Mbps、上り速度が184.4Mbpsのため、こちらも問題ない速度といえるでしょう。
出典:みんなのネット回線速度
ソフトバンク光が遅くなる原因とは?
インターネットを日常的に使う分には十分な通信速度を提供しているソフトバンク光ですが、状況によっては通信速度が遅くなることがあります。
ここでは、ソフトバンク光の通信速度が遅くなる原因を3つ紹介していきます。
1.光コラボは夜間・休日に回線が混雑しやすい
先述したとおり、ソフトバンク光はNTTフレッツ光の回線を利用している光コラボ事業者です。また光コラボ事業者は、ソフトバンク光以外にも500社以上あり、それらのユーザーと回線を共有しています。
そのため、インターネットを利用するユーザーが増える夜間や休日は回線が混雑して、通信速度が遅くなることがあります。
2.マンションでの契約は速度が低下しがち
ソフトバンク光だけでなく、マンションでインターネット回線を契約している場合は、戸建住宅に比べて通信速度が低下しやすい傾向があります。
これは、マンションでは入居者同士がひとつの回線を共有しているためです。マンション内に回線利用者が多いと、通信速度が遅くなってしまいます。また、マンションの配線方式によっても速度が低下することがあります。
3.周辺機器のスペックが低い
通信速度が遅くなる原因は、回線の問題だけではありません。周辺機器のスペックによっても通信速度は大きく異なります。
たとえば、自宅の無線LANルーターやLANケーブルが高速通信に対応していなかった場合、最大速度1Gbpsの光回線でも速度が出にくくなります。
ソフトバンク光の通信速度を最大限引き出す方法
ソフトバンク光の通信速度を最大限に引き出すには、どのような方法があるのでしょうか。
光配線方式を利用する
マンションでインターネット回線を契約している場合は、ひとつの回線を入居者で共有します。電信柱からマンションの共有スペースまで取り込んだ光回線は、以下の3つの配線方法で各部屋まで届けられます。
光配線方式
光配線方式は、共有スペースから各部屋まで光回線を使用する方式です。上記の配線方式の中では、最も速い通信速度が出ます。
VDSL方式
VDSL方式は、共有スペースから各部屋まで電話回線を使用する方式です。光回線からアナログに変換されるため、最大速度は100Mbpsとなります。
LAN配線方式
LAN配線方式は、共有スペースからLANケーブルを使用する方式です。こちらもVDSL方式と同様に最大速度は100Mbpsです。
配線方式は物件によって決まっているため、入居者が選択することはできません。そのため、希望の配線方式ではない場合、自身で個別に光回線を契約する必要があります。
ただし、マンションやアパートなどの集合住宅で個別に光回線を契約するには、オーナーや管理会社の許可が必要です。規約によっては個別契約できない場合もあるので、事前に確認しましょう。
IPv6高速ハイブリッドを活用する
IPv6高速ハイブリッドは、これまでよりも回線混雑に強い通信方法です。ソフトバンク光では、設定不要、追加料金不要でIPv6高速ハイブリッドを利用できます。
IPv6高速ハイブリッドが回線混雑に強い理由は、インターネットに接続する機器に割り当てられるIPアドレスを無限に発行できるからです。従来のIPv4では約43億個しかIPアドレスを発行できませんでしたが、IPv6では約340澗ものIPアドレスを発行できます。
IPアドレスをほぼ無限に発行できるIPv6では、回線混雑を避けて快適にインターネットを利用できるでしょう。しかし、IPv6高速ハイブリッドを活用するためには「光BBユニット」ルーターのレンタルが必要です。
ソフトバンクユーザーやワイモバイルユーザーであれば「おうち割引セット」を申し込むことで、月額550円で「光BBユニット」ルーターを使用することができます。
それでも速度が改善されない場合
これまで紹介した方法でも通信速度が改善しない場合は、自宅の無線LANルーターやLANケーブルの規格が古い可能性があります。規格が古い機器は通信速度が遅くなることがあるため、回線に問題がない場合は周辺機器の規格を確認してみましょう。
そのほかにも、パソコンやスマートフォンが古い端末だと、通信速度が上がらないケースもあります。購入してから時間が経っている場合は、端末の買い替えも検討してみてください。
ソフトバンク光の通信速度については、下記の記事でも詳しく解説しています。
「【ソフトバンク光】「速度が遅すぎる」と感じたら試したい5つの対処法 」
まとめ
今回は、ソフトバンク光の通信速度を解説しました。ソフトバンク光の最高速度や平均速度は、ほかの光回線とそれほど変わりはありません。
ただし、使用する時間帯や環境によっては通信速度が遅くなる場合がありますので、自宅のインターネット環境や周辺機器の規格を事前に確認しておきましょう。
※9月記事「№23_ソフトバンク 光 遅 すぎる」へ内部リンク