何ギガまで使える?auホームルーターの速度制限を紹介!

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auでは、インターネットに接続できる「ホームルーター」を提供しています。工事不要の一方で、使い方によっては速度制限がかかってしまうのが難点です。この記事では、どれくらいで速度制限がかかるのか、どんな人におすすめなのかを紹介します。

auのホームルーターは

・月間または3日間のデータ容量制限がある。

・上りの速度が遅い。

・通信も不安定である。

auホームルーターには2種類の速度制限がある!

auが提供するホームルーターは、大きく分けて2種類あります。ひとつは「auスマートポート」で、現行では4機種販売されています。もうひとつは「auホームルーター5G」で、販売されているのは2機種です(2021年12月現在)。

速度制限の条件がそれぞれどのように違うのか見ていきます。

1.月間データ容量

まずは、月間のデータ容量です。

auスマートポート

auスマートポートは、WiMAX2+の電波を使います。機種にもよりますが、最高通信速度は下りが最大1.0Gbps、上りが75Mbps となります。「標準モード(ハイスピードモード)」でデータ容量を無制限で利用できます。

ただし、WiMAX2+のエリアは狭く、地方では使えないところも少なくありません。

「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えると、auの4G LTEの電波を使えるようになりますが、当月利用の通信量合計が通常の7GBを超えた場合、「ハイスピードモード」「「ハイスピードプラスエリアモード」共に当月中の通信速度が下り上りとも128Kbpsになってしまいます。

通信速度制限が気になる方は、「ホームルータープラン+2年契約N」とauスマートバリュのセットに加入することで、月間30GBまで使用が可能になります。 (auスマートバリューとは、auスマホとセットで使うと、スマホの月額料金が割引になるサービスです)

それでもデータ容量が足りない場合には、当月の月間データ容量超過後、2GBごとのデータ容量が自動加算されるエクストラオプションへ加入することをおすすめします(2GBごとに税込2,750円)。

ただし、自動で追加されるため、無意識に使っているとかなりの金額になってしまうため、使い過ぎには注意しましょう。

auホームルーター

auホームルーターは、WiMAX+5Gの電波に加えて、auの4G LTEや5Gの電波も使えるのが、スマートポートとの大きな違いです。

3つの電波を同時に使った場合、最高通信速度は下りで2.7Gbps、上りで183Mbpsとなります。しかも、標準の「スタンダードモード」で使えるのがうれしいところです。

ただし、「スタンダードモード」で接続できるのは、WiMAX2+と同等のエリアに限られます。

「プラスエリアモード」に切り替えると、auの携帯電話と同等のエリアで通信が可能になります。月間で30GBまでのデータ容量制限となりますが、超えた場合には月末まで下り上りとも最大128Kbpsに制限されます。

auホームルーターもauスマートポートと同じく、エクストラオプションでデータ容量を追加できます。加入できるプランは「ホームルータープラン5G」のみとなります。

2.直近3日間のデータ容量

auのホームルーターのデータ容量制限は、月間だけではありません。直近3日間でも制限があります。

auスマートポート

auスマートポートの場合は、直近3日間の合計が10GBを超えてしまうと、翌日の18時(午後6時)頃から26時(午前2時)頃まで、最大通信速度が下り上りとも1Mbpsに制限されます。ただし、それ以外の時間帯は通常どおりです。エクストラオプションに加入していても、条件を満たせば制限の対象になります。

auホームルーター

auホームルーターの場合は、直近3日間の合計15GBが容量制限となります。それ以外の条件はauスマートポートと変わりません。

サービス

1GB消費するまでの時間

YouTubeでの動画視聴

高画質(1080p):90分

標準画質(720p):120分

Instagram

写真の閲覧:70分

動画・ストーリーの閲覧:140分

インスタライブの閲覧:165分

Tik Tokでの動画視聴

100分

ZOOMでの通話

100分

動画配信サービス(VOD)

高画質(1080p):30分

標準画質(540p):50分

動画配信サービスは短時間で1GBを消費するため、何本も番組を見ていると、1日で制限がかかってしまうため注意が必要です。

auホームルーターはこんな人にはおすすめできない

auホームルーターは工事が不要、かつ光回線に負けないほどの最大通信速度が期待できる反面、使い方によってはおすすめできない場合があります。詳しく見てみましょう。

安定した通信環境にしたい

auスマートポートはエリアによって電波が届きづらく不安定になることがあり、auホームルーター5Gは障害物に弱く、ルーターの設置場所によっては電波が届かないおそれがあります。また、無線で通信する場合、どうしても安定性に欠けるため、速度が低下したり、通信が切れやすくなったりするのが難点です。

そのため、安定した通信環境でストリーミング配信動画を見たり、リアルタイムでオンラインゲームをしたり、テレワークでオンライン会議を行う方には、あまりauのホームルーターはおすすめできません。

容量を気にせずネットを利用したい

先述のとおり、auスマートポートや、auホームルーター5Gには月間や3日間のデータ容量制限があります。頻繁に大容量のデータをやり取りすると、すぐに制限がかかってしまいます。

月間の制限は翌月まで解除されませんし、3日間の制限は10GBまたは15GBを超える限り、延々と続きます。Webサイトを閲覧したり、SNSを利用したりする程度のライトユーザーでなければ、快適な状態でネットを使い続けるのは難しいでしょう。

インターネット利用なら光回線!おすすめは?

光回線であれば、光ファイバーケーブルによる有線接続であるため、通信が安定しています。最大通信速度も、ほとんどの光回線で下り上りとも1Gbpsです。もちろん、データ制限もありません。

事業者によって、工事費や割引の額、キャンペーンの内容は異なります。特におすすめの光回線を3つ見てみましょう。

auひかり

auでは、「auひかり」という光回線を提供しています。多くの光回線事業者は、「光コラボ」といって、NTTの光回線を使っていますが、auひかりは独自の光回線を使っているのが特徴です(一部地域を除く)。

そのため、NTTの光回線を使っている事業者よりも、通信速度が速くなりやすいという強みがあります。関東の一部の地域で提供している「auひかり ホーム10ギガ・5ギガ」なら、さらに高速です。1ギガでもIPv6という最新の通信方式に対応しているので、十分に速く感じられるでしょう。

工事費はホームで41,250円(税込)と高額ですが、インターネットと光電話をセットで申し込めば、毎月の料金から一定額が割り引かれます。3年間継続すると、工事費は実質無料になります。マンションはインターネットだけでも割引が適用され、2年間継続すると、工事費33,000円が実質無料になります。

auのスマホを利用していれば、インターネットと光電話のセットでauスマートバリューの対象になり、プラン内容によって毎月550円か1,100円の割引となります。家族割のグループに入っている家族の方々も割引の対象になります。

ビッグローブ光

ビッグローブ光は、BIGLOBEが提供する光回線で、光コラボの一種です。ほぼ全国で使えて、最高通信速度は下り上りとも1Gbpsとなります。新規の申し込みであれば、開通時からIPv6対応です。

工事費はファミリータイプで19,800円、マンションタイプで16,500円ですが、毎月の料金から一定額が割り引かれ、3年間継続すると実質無料になります。さらにキャンペーンで40,000円のキャッシュバックか1年間の月額料金の割引を受けられるのも、うれしいところです。

auひかりと同じく、auのスマホを利用していれば、インターネットと光電話のセットでauスマートバリューの対象になります。

auスマートバリューの代わりに、ビッグローブ光独自の「auセット割」を適用することも可能です。ビッグローブ光の月額料金が、プランによって550円か1,320円割り引かれます。光電話の加入は不要です。インターネットだけで割引対象になります。

So-net光プラス

So-net光プラスは、So-netが提供する光回線で、ビッグローブ光と同じく光コラボの一種です。最高速度は1GbpsとなりIPv6に対応しています。

工事費は戸建、マンションとも26,400円ですが、毎月の料金から一定額が割り引かれ、3年間継続すると実質無料です。ほかにも60,000円がキャッシュバックや、IPv6に対応したWi-Fiルーターを永年無料でレンタルできるなど特典が充実しています。

auひかりやビッグローブ光と同じく、auの携帯電話を利用していれば、インターネットと光電話のセットでauスマートバリューの対象になります。

申し込みから開通まで日数がかかる場合は、ポケットWi-Fiのレンタルを行っており、最初の1ヶ月間に限り無料になります。

まとめ

auのホームルーターは、月間や3日間のデータ容量制限があり、超えてしまうと通信速度が極端に遅くなるのが難点です。ほかにも、通信が不安定だったり、上りの速度が遅かったりという問題があります。光回線であれば、工事は必要ですが、これらの問題を気にせずにインターネットを利用できます。