新築に光回線を引き込みたい!具体的な手順や流れを徹底解説!

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これから新築の建物に引っ越しするのであれば、同時にインターネットも使えるようにしたいところです。光回線を引き込む場合は、どのような流れになるのか、手順や工事の内容、注意点について紹介します。

新築の建物に光回線を引き込むときは

・新築届けや住所登録が必要になり、開通まで日数がかかる

・開通工事は電気が使えるようになってから

・工事費はキャンペーンで無料になる場合がある

新築に光回線を引き込む手順や流れ

まずは、新築の建物に光回線を引き込むまでの手順を見てみましょう。

1.光回線を申し込む

最初に、利用したい光回線の業者へ工事の申し込みをします。電話やインターネットなどから申し込みが可能です。引っ越し前後に申し込みをすると、工事が始まるまでに時間がかかる場合もあるため、入居予定日の2~3ヶ月前までに申し込みを済ませておくと良いでしょう。

注文住宅を新築しているのであれば、電気が使えるようにならないと工事はできません。光ファイバーを引き込んで、光コンセントを取り付ける作業もあるため、配管や内装工事も終わっているのが望ましいでしょう。申し込む前に、建築業者にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

建売住宅を購入するのであれば、いつから工事できるか販売業者に確認しましょう。基本的には、引き渡しが済んで所有権が買主に移転した後です。

最近では光回線とプロバイダがセットになっている事業者もあり、ひとつの申し込みで、すべての手続きが完了します。光回線とは別にプロバイダを契約するのであれば、光回線事業者だけでなく、プロバイダへの申し込みが必要です。

すでに利用している光回線があるなら、移転することもできます。旧居で撤去してから新居で開通するという流れです。ただし、新居がエリア外だった場合は解約しなければいけません。その際は、光回線だけでなくプロバイダも解約しましょう。光回線が解約されても、プロバイダの契約が残り、請求が続いてしまうからです。

なお、ほとんどの光回線事業者では、旧居の撤去費用は無料ですが、新居の開通工事費はかかります。ビッグローブ光なら、3年契約に限り新居の開通工事費も無料です。

2.新築届を提出する

光回線を申し込むときは、事業者やプロバイダに住所を伝えなければいけません。しかし、建物を新築した場合は、まだ住所が決まっていないため、管轄の市区町村役場に「新築届け」の提出が必要です。新築届によって「住居表示番号」、つまり正式な住所が付与されます。

新築届けは、建築確認申請番号や建物の案内図・配置図が必要になるため、通常は建築業者が着工するときに申請するのが一般的です。自分で必要な書類を揃えて申請することもできます。

新築届の提出から住居表示番号の付与までは、2~3週間ほどかかるため、早めに手続きを済ませておきましょう。

3.新築の住所をNTTに登録する

NTT東日本や西日本のフレッツ光、あるいは光コラボレーションの光回線を引き込む場合は、申し込みの際に「住所登録」が必要になる可能性があります。住所登録とは、NTTのデータベースに建物の情報を登録する作業です。

NTTでは、申し込み者が提供した情報に基づいて登録作業を行います。当然、住所と建物が一致しないと、やり直しになってしまい、それだけ時間もかかります。住所だけでなく、道路やほかの建物との位置関係など、できるだけ正確に伝えましょう。手続きには、おおよそ2~3週間ほどかかり、登録後に工事の日程を決められるようになります。

4.開通工事を行う

開通工事では、申し込み者本人か家族など関係者の立ち会いが必要です。1~2時間ほどで完了しますが、光テレビも利用する場合は、もう少しかかる可能性があります。

工事が完了したら、業者がテストを行い、開通が確認できれば完了です。後は自分で必要な機器を接続して設定しましょう。光回線事業者やプロバイダによっては、有料の出張サポートで設定を手伝ってくれるところもあります。

新築の光回線の工事って何をするの?

続いて、光回線はどのように引き込まれるのか、工事の内容を見てみましょう。

光ファイバーケーブルを引き込む

最初に近くの電線から、光ファイバーを建物内へ引き込む作業です。

電線には「クロージャー」というボックスが取り付けられており、その中に光回線のスプリッタ(分配器)が入っています。そこから、建物の壁に取り付けた「光キャビネット」に向けて光ファイバーを引き込むという流れです。

次に、光キャビネットから建物内へ光ファイバーを引き込みます。新築であれば、あらかじめ光回線や電話回線用の配管が用意されているので、新たに穴を開けることは、まずありません。何らかの理由で配管が使えなくても、エアコン用のダクトから引き込むなど、さまざまな方法があります。

光コンセントを設置する

建物内まで光ファイバーを引き込んだら、光コンセントの設置です。そこから光ファイバーで回線終端装置(ONU)と接続すると、インターネットを利用できるようになります。光コンセントを設置できるのは、1回線につき1ヶ所だけです。あらかじめ、回線終端装置をどこに設置するのか決めておきましょう。

ルーターの設定をする

工事の業者は、回線終端装置を設置して、インターネットや光電話、光テレビが利用できるのを確認してくれますが、ユーザーが利用する機器の設定まではしてくれません。工事が終わった後に、自ら設定する必要があります。

単に1台のパソコンをLANケーブルで接続するだけなら、難しい設定は不要です。しかし、無線で複数台のパソコンやスマートフォンを接続する場合は、ONUに無線機能を搭載したルーターを接続しなければいけません。その上で、パソコンやスマートフォン側で、接続に必要な情報(SSIDやパスワードなど)を入力します。

インターネットの接続確認をする

機器の接続や設定が終わったら、問題なくインターネットが利用できるかテストを行います。ブラウザでWebサイトを表示できれば、正しく接続できています。

新築戸建てに光回線を導入する際に知っておきたいこと

最後に、新築で光回線を引き込むときに、注意しておきたいことをお伝えします。

工事までに時間がかかる場合がある

新築の場合は、新築届けや住所確認があるため、既存の建物に光回線を引き込むよりも、工事が完了するまで日数がかかります。

また、申し込みのタイミングによっては、混雑してさらに日数がかかるかもしれません。特に、進学や異動にともなう引っ越しが多い3~4月は、3ヶ月以上待つ可能性もあります。

入居してすぐに光回線を利用するためにも、建築のスケジュールが決まったら、必要な手続きを済ませて早めに申し込みましょう。

工事費用がかかる

光回線の事業者にもよりますが、光回線を引き込む工事には費用がかかります。例えば戸建住宅に引き込む場合、ドコモ光であれば19,800円です。auひかりは41,250円にもなります。

ただし、多くの光回線事業者では、工事費が無料になるキャンペーンを実施中です。ドコモ光は工事費が最初から発生しません。auひかりは、光電話とセットで契約すると、毎月の利用料金から工事費に相当する額が引かれ、プランによって2~3年継続すれば実質無料になります(2021年12月現在)。

ほかにも、キャッシュバックなど独自のキャンペーンを実施している代理店もあります。光回線事業者を選ぶときは、工事費がどのような扱いになるのか確認しましょう。

光回線の新規契約なら比較検討が大切!

光回線を提供する事業者は数多く存在し、それぞれに料金設定や契約期間などが異なります。また、事業者によっては、スマートフォンとのセット割を適用しているところがあり、該当するスマートフォンを利用しているとさらにお得です。家族割のグループを組んでいる全員が対象になるセット割もあります。

コストで選ぶなら、キャンペーンや料金設定、セット割などを比較して、どこがお得なのか検討しましょう。

まとめ

新築の建物に光回線を引き込むのは、新築届けや住所登録といった独自の手続きがあるため、既存の建物に引き込むより日数がかかります。入居と同時にインターネットを使いたいのであれば、余裕を持って申し込むと良いでしょう。