光回線の工事に必要な期間は2〜4週間
光回線は、申し込みから開通までに2〜4週間ほどかかるとされますが、時期によっても期間は異なります。
特に3〜5月は引っ越しが増える時期でもあり、光回線の申し込みが急増するため、予約が埋まりやすく注意が必要です。
工事が1〜2ヶ月後となるケースもありますので、できる限り余裕を持って申し込んだ方が良いでしょう。
また、住宅の種類によっても工事に必要な時間は異なりますので、ここからはマンションと戸建ての場合に分けて解説していきます。
【マンション】工事に必要な時間は約2〜3時間
近年、マンションではすでに回線が導入されている可能性もあるため、工事を検討する際は事前に確認しておく必要があります。
回線が引かれている場合は、契約後に立ち合いのもと宅内工事をしてもらえばすぐに利用できるでしょう。また、すでに工事まで終わっているマンションであれば、契約するだけで利用可能な状態となります。
新たに光回線を導入する際は、回線の引き込み作業が必要なため2〜3時間かかります。
配線工事は、光回線を希望する世帯ごとに行うことになりますが、賃貸物件の場合は事前に管理会社やオーナーに相談して許可を得ておかなければなりません。
【戸建て】工事に必要な時間は1〜2時間
戸建ての配線工事には1〜2時間が必要で、以下の手順で行われます。
電柱から家に光回線を引く
近くの電柱から電話線と同じような形で光回線をとおす方法が一般的です。ケーブルを固定するために、家の外壁に金具を取り付けるケースもあります。
回線を室内に引き込む
家の外壁から、次は室内にまで回線を引き込む作業が必要です。電話線の配管に余裕がある場合はそこから光回線をとおせます。また、エアコンのダクトを利用することも可能ですが、どちらもない部屋には直径1cmほどの穴を開けて回線を引き込まなければなりません。
光コンセントと光回線終端装置(ONU)、ルーターを接続する
室内に引き込んだ回線から光コンセントを設置するところまでが工事の対象で、そこからONU(光回線終端装置)やルーターをケーブルで接続する作業は自身で行う必要があります。
通常のONUは契約会社から無料でレンタルされるものの、ひかり電話やルーター機能が付いた装置・ホームゲートウェイを設置する場合は有料となるのが一般的です。基本的にルーターは個人で必要なタイプを購入して準備しますが、会社や契約内容によっては無料でレンタル可能なケースもあります。
光コンセントからONUを介してルーターに接続することでインターネットが利用できるようになります。光コンセントからパソコンなどに直接ケーブルをつないでも正常には機能しません。
パソコンや電話の設定を行う
ルーターから端末のパソコンなどに接続した後には、自身で初期設定をする必要があります。ひかり電話を利用する際には、同様に接続作業が必要です。
説明ガイドに沿って設定していきますが、契約会社によっては無料のサポートサービスが利用できます。不安のある方は初期設定のサポートが受けられる会社を検討すると良いでしょう。
「4つの流れ」光回線申し込みから開通まで
光回線の申し込みから開通までの全体の流れを、4つのステップに分けて解説します。
1.光回線を申し込む
まずは申し込みですが、取り扱いのある店舗だけではなく直接ネットからも契約ができます。
一番スムーズな申し込み方法は、ネットからの申し込みです。会社によっては料金シミュレーションが用意されている場合もあるため、費用の確認をしながら契約内容を決めていきたい方は利用してみるのも良いでしょう。
キャンペーンの時期には、店舗で契約する方が多くのキャッシュバックがあるなどお得な場合があるため、申し込みをする前にイベントがないか一度調べてみましょう。
契約後は工事の日程を決める必要があり、場合によっては申し込み先から電話連絡があります。
土日や祝日に開通工事を希望する場合は、手数料が上乗せされるところもあるため、スケジュールだけではなく費用についても確認しておきましょう。
2.光回線工事の準備をする
光回線の工事前には、Wi-FiルーターやLANケーブルなどを購入しておきましょう。契約内容によっては、ルーターの無料レンタルも可能ですので、自身の状況に合わせた準備が必要です。
複数の端末で利用する場合は、高機能なWi-Fiルーターを購入しておくと便利で安心でしょう。
光コンセントを設置する場所の周辺は、工事がしやすいように事前に片付けておくとスムーズに作業が進められます。
また、工事前までには申し込み先から必要書類やONUなどの機器が届きますので、すぐに確認できるよう工事当日には手元に用意しておきましょう。
3,光回線工事に立ち会う
基本的に開通工事には立会いが必要で、立会人が不在の場合は作業ができません。どうしても本人の都合が悪いときには、代理で家族や友人に立ち会ってもらうことは可能です。
ただし、マンションなどですでに光回線が導入されている状態で、業者が自宅で作業する必要のない無派遣工事の場合には立ち会う必要はありません。
4.ネット環境を設置する
ネットを接続するためには、ルーターやパソコンの設定を行う必要がありますが、この作業は工事に含まれていないため、自分でしなければなりません。
一般的には、接続方法などが分かりやすく記載されている説明書や、簡単に設定できるCD-ROMなどが配布されるため、確認しながら設定すればそこまで難易度は高くないでしょう。
しかし、機器の相性などによってうまく作動しない場合や初期不良などのトラブルもあり得ますので、対応できないことが発生したときにはサポートセンターに相談することをおすすめします。
初期設定に自信がない方は、作業を代行してもらえるサービスもありますが、基本的には別料金を支払う必要があります。
時間をかけたくない場合は工事不要の光回線かチェックしてみよう!
光回線には工事不要な場合があるため、少しでも早く対処したい方は以下をチェックしてみましょう。
光コラボに乗り換え
現在、フレッツ光を利用している方の場合は、光コラボに変更して転用することで、工事をせずに光回線が使用できるようになります。
このサービスは、NTTの光回線をプロバイダーや携帯キャリアなどの会社が独自のサービスを加えて提供するというものです。
フレッツ光と同じ回線を使用でき、光コラボに乗り換えると工事の必要がありません。
また、光コラボから他の光コラボへの事業者変更も可能で、ひかり電話を利用している場合は電話番号もそのまま利用できます。
光コンセントがすでに設置してある
前述したように、マンションなどではすでに光コンセントが設置してある場合があり、その際には工事が不要です。
光回線の利用を検討するときには、もともと光コンセントが設置されている物件かを確認してみてください。賃貸の場合は、前の入居者が回線工事をしているケースも多いですが、使用できない可能性もあります。
光コンセントがあったとしても、まずは光回線の事業者に確認した方が良いでしょう。
まとめ
光回線を申し込んで工事が完了するまでの期間は、2〜4週間かかることが一般的です。しかし、繁忙期には1〜2ヶ月ほど先になることも少なくありません。
工事には立ち合う必要があり、作業時間はマンションで2〜3時間、戸建ては1〜2時間が目安になります。
現在フレッツ光を利用している場合や、すでに光コンセントが設置されている物件では、工事不要で契約してすぐに光回線が使用できますので、まずは確認してみると良いでしょう。