解約金なし!契約期間の縛りなし!おすすめの光回線と注意点も紹介

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光回線は、2年や3年など長期で定期契約すると、月額料金が安くなります。一方で、契約期間中に解約すると、解約金を請求されるデメリットもあります。


短期の出張で少しの間しか利用しない方や、もうすぐ引っ越すけど光回線を利用したいという方は、解約金のことを考えて躊躇してしまうのではないでしょうか。今回は、光回線で縛りがないプランの利点や注意点について紹介します。


・8~9ヶ月利用すると、解約金を支払っても定期契約のほうがお得になる。

・縛りなしの契約では、対象となる特典が少ない。

・解約金がなくても、工事費や撤去費など、ほかの支払いが免除になるわけではない。

【安心】解約金がない光回線のおすすめサービス

ほとんどの光回線事業者では、定期契約の縛りがない料金プランを用意しています。ここでは、光回線の代表的な事業者である、ドコモ光とソフトバンク光の料金を見てみましょう。

ドコモ光(縛りなしプラン)

NTTドコモが提供するサービスで、光回線はNTTのフレッツ光を利用しています。最大速度は1Gbpsで、一部地域で提供されている「ドコモ光10ギガ」なら10Gbpsです。組み合わせるプロバイダーによっては、次世代の通信方式「IPv6(IPoE)」で接続できます。

全部で10のプランがあり、それぞれに2年の定期契約か、契約期間なしの選択が可能です。それぞれの月額料金は、以下のとおりとなります。

 

定期契約

契約期間なし

ドコモ光

マンション

タイプA

4,400円

5,500円

タイプB

4,620円

5,720円

単独タイプ

4,180円

5,280円

戸建て

タイプA

5,720円

7,370円

タイプB

5,940円

7,590円

単独タイプ

5,500円

7,150円

ミニ

2,970~6,270円

4,620~7,920円

ドコモ光10ギガ

戸建てのみ

タイプA

6,930円

8,580円

タイプB

7,150円

8,800円

単独タイプ

6,490円

8,140円

 

ご覧のとおり、マンションプランでは毎月1,100円、戸建てプランでは1,650円の差です。定期契約は、更新月(24~26ヶ月目)以外で解約すると、マンションタイプは8,800円、戸建てタイプは14,300円の解約金を請求されます。

ソフトバンク光(縛りなしプラン)

ソフトバンクが提供するサービスで、ドコモ光と同じくNTTのフレッツ光を利用する光コラボレーションです。

最大速度は1Gbpsで、一部地域で提供されている「ソフトバンク光ファミリー・10ギガ」なら10Gbpsとなります。プロバイダーはYahoo!BBのみになります。

次世代の通信方式「IPv6(IPoE)」で接続できますが、オプションの「光BBユニット」をレンタルすると、従来のIPv4も利用できる「IPv6高速ハイブリッド」での接続が可能です。

全部で4つの料金区分があり、2年の更新プランと更新なしのプランを選べるだけでなく、戸建てでは5年の更新プランも選べます。それぞれの月額料金は以下のとおりです。

(単位:円)

 

2年更新プラン

5年更新プラン

更新なし

ソフトバンク光

マンション

〇マンション・ギガスピード
〇マンション・ハイスピード

4,180円

なし

5,390円

戸建て

〇ファミリー・ギガスピード
〇ファミリー・ハイスピード

5,720円

5,170円

6,930円

ファミリー・ライト

4,290~6,160円

なし

6,050~7,920円

ソフトバンク光

ファミリーー・10ギガ

戸建てのみ

ファミリー・10ギガ

6,930円

6,380円

8,140円

2年の更新プランと更新なしのプランでは、毎月1,210円の差があります(ファミリー・ライトを除く)。自動更新プランは、更新月(2年プランは24~26ヶ月目、5年プランは60~62ヶ月目)以外で解約すると、2年プランは10,450円、5年プランは16,500円の解約金が発生します。

【注意】解約金なしの光回線サービスを契約するまえに確認すべきこと

解約金なしのプランは、いつ解約しても料金が発生しないメリットがある反面、デメリットもあります。どんなところがデメリットになるのでしょうか。

1.月額料金が高くなる場合もある

先ほどのドコモ光やソフトバンク光では、縛りのないプランと定期契約では、月額料金に1,000円以上の差があります。

しかし、8~9ヶ月以上利用すると、解約金が発生しても定期契約のほうがお得です。そのため、冒頭で述べたような理由がなければ、特に縛りのないプランを選ぶメリットは少ないでしょう。

ちなみに、スマホとのセット割を実施している事業者であれば、縛りのないプランでも適用されるので、スマホか光回線の利用料金を節約できます。

2.特典が少ない

光回線の事業者やプロバイダー、代理店では、不定期にキャンペーンを実施しており、魅力的な特典が豊富です。

例えば、工事費が無料になったり、高額のキャッシュバックがあったり、月額料金が割引されたりするなどです。

しかし、これらの特典の中には、定期契約が条件になっているものがあり、縛りなしのプランでは適用されません。

例えば、ドコモ光では2021年9月現在、新規の申込に対してdポイントを10,000ポイントプレゼントするキャンペーンを行っていますが、これは2年の定期契約が条件です。

光回線の契約特典は、高額なプレゼントやキャッシュバックが多く、費用を抑えたい人には欠かせません。

乗り換えで生じる違約金も、相当額のキャッシュバックがあるだけでも大助かりです。

特典を利用したいのであれば、対象になりやすい定期契約のほうがおすすめです。

3.解約金以外の料金が発生する

縛りなしのプランでは確かに解約金は請求されません。しかし、工事費を分割で支払っている場合は、残債を一括で請求されます。工事費の額にもよりますが、早期に解約するほど負担は大きくなるでしょう。

例えば、auひかりではホーム(戸建てタイプ)を解約すると、必ず回線の撤去が必要となり、31,680円かかります。これは縛りのないプランでも同じです。

そのほか、多くの事業者ではレンタル機器返送で、ユーザーが送料を負担するケースが多いです。破損していたり、返却を怠ったりすると、余計な弁済費用を支払う必要もあります。

解約金がないからといって、ほかの費用が免除されるわけではないことを覚えておきましょう。

4.契約縛りの代わりに条件がある

光回線の事業者によっては、契約の縛りがなくても、最低利用期間を設けているところがあります。

例えば、DTI光は定期契約がなく、いつ解約しても解約金は発生しません。ただし、開通月には解約できず、翌月に解約しても1ヶ月分の料金がかかります(開通月は無料です)。

例えば、DTI光ではADSLから乗り換えた場合、最大で19,000円をキャッシュバックするキャンペーンを実施していますが、7ヶ月目までの継続利用が受け取りの条件です。

このように、契約縛りがなくてもそのほかの条件で縛りが発生する場合などがあります。

まとめ

一部を除いた光回線の事業者は、いつ解約しても解約金が発生しない、いわゆる「縛りなし」プランを用意しています。ただし、月額料金が高かったり、特典の対象外になったりするというデメリットがあります。工事費の残債や回線の撤去費用が免除されるわけでもありません。よほどの理由がなければ、定期契約のほうがお得といえるでしょう。