フレッツ光からauひかりへの乗り換えがお得!4つの理由を解説

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フレッツ光を使っているものの、auひかりも気になって乗り換えようと考えている人もいるのではないでしょうか。もしフレッツ光からauひかりへの乗り換えを検討しているのであれば、それぞれの違いを確認したうえで、自分に合った光回線を使うと良いでしょう。


auひかりを使うメリットは、以下のとおりです。


・auひかりの工事費や月額料金は、長期契約やキャンペーンの適用でお得になる。

・auひかりは、auのスマホを使っていると「auスマートバリュー」の対象になる。

・プロバイダや代理店で独自にキャンペーンを実施している場合もある。


今回は、フレッツ光とauひかりのそれぞれの違いについて、徹底比較します。

【比較】フレッツ光とauひかりの違い

フレッツ光は、NTT東日本と西日本が提供する光回線です。日本国内のほぼ全域で利用可能であり、株式会社MM総研の調査によると、2021年3月の時点でシェアは64.4%を占めます。

出典:「ブロードバンド回線事業者の加入件数調査結果(2021年3月末時点)」(株式会社MM総研)

一方、auひかりはKDDIが提供する光回線です。自社独自の光ファイバー網や、NTTで未使用のダークファイバーを利用しており、基本的にフレッツ光とはユーザーが重複しません。

ホームタイプは、系列会社が提供するコミュファ光のエリアである中部地区の4県とeo光のエリアである関西地区の2府4県では利用できません。マンションタイプは全国で利用可能です。

ほかにも、フレッツ光とauひかりでは以下の違いがあります。

 

フレッツ光

auひかり

新設工事費

ホームタイプ

19,800円

41,250円

マンションタイプ

16,500円

33,000円

契約料(新規登録料)

880円

3,300円

月額料金

(1Gbpsプランの場合)

ホームタイプ

東日本:6,270円

西日本:5,940円

7,040円 

マンションタイプ

東日本

3,685~4,785円

西日本

4,070~4,950円

5,500円
(最高速度664Mbps)

プロバイダの料金

 

マンションタイプで料金に幅があるのは、契約が見込める戸数によって違いがあるからです。16戸以上見込める場合に最も安くなります。

フレッツ光は、回線だけの料金であり、別途プロバイダの料金を支払わなければいけません。その代わり、自分で自由にプロバイダを選べます。一方、auひかりは月額料金にプロバイダの分も含まれており、au one netなど7種類から選択可能です。

フレッツ光よりauひかりがおすすめな4つの理由

一見すると、フレッツ光のほうが月額料金は安く、理論上の最高通信速度も変わらないので、お得に見えます。しかし、以下の4つの理由によって、auひかりのほうがおすすめです。

月々の料金が安い

auひかりは、長期契約によって月額料金が安くなります。先ほどのホームタイプ(ホーム1ギガ)であれば、3年契約の「ずっとギガ得プラン」が適用されると、1年目の月額料金は5,720円です。さらに2年目は5,610円、3年目以降は5,500円と、長く使うほど安くなります。

フレッツ光にも、2年契約の「ギガファミリー・スマートタイプ」があり、適用されると月額料金は5,087.5円です(東日本の場合)。ただし、auひかりと違ってプロバイダ料金は別途かかります。さらに割引のうち、「ギガ・スマート割引」は24ヶ月限定なので、3年目からは5,500円です。長く使うほど、auひかりのほうがお得になります。

同じフレッツ光でも、西日本では2年ごとに更新の「光はじめ割」があり、適用されると1~2年目は4,730円、3年目以降は4,521円です。

ちなみにマンションタイプの場合、auひかりは2年契約の「お得プラン」が適用され、月額料金は4,290~4,620円となります。フレッツ光は同じく2年契約の「ギガマンション・スマートタイプ」が適用されて、月額料金は3,300~4,400円です(東日本の場合)。

NTT西日本では2年ごとに更新の「光はじめ割」が適用されると、1~2年目は3,135~3,575円、3年目以降は2,948~3,388円となります。

回線速度が速い

フレッツ光もauひかりも、1Gbpsのプランについては、どちらも最高通信速度は1Gbpsです。しかし、実効速度には大きな差があります。フレッツ光で数十Mbps程度の速度しか出ない地域でも、auひかりなら数百Mbps出るケースも珍しくありません。

これは、ユーザー数の違いが大きく影響しています。先述のとおり、NTTの光回線は64.4%のシェアです。フレッツ光だけでなく、ドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光といった「光コラボレーション」も同じ光回線を使うので、数多くのユーザーがいます。

光回線は自宅に届くまで最大で32に分割されます。もし、32のユーザーが同時に使用すると、最大通信速度も32分割されて、1Gbpsの場合は約30Mbps程度しか出ません。さらに、光電話や光テレビのユーザーがいると、優先して通信する仕組みになっているため、ほかのユーザーはますます遅くなってしまいます。

最大で32分割されるのはauひかりも同じですが、シェアは10%程度です。フレッツ光よりもユーザー数が少ないため、通信速度のロスになる混雑は起こりにくいといえます。

SNSのやり取りやWebサイトの閲覧、YouTubeの再生程度であれば、30Mbpsでも問題はありません。高画質の動画を再生したり、ビデオ会議をしたり、オンラインゲームをプレーしたりするのであれば、100Mbps以上出るのが望ましいでしょう。

スマホとのセット割が受けられる

auひかりは、auのスマホを利用していると、申込によって「auスマートバリュー」を適用できます。プランによって、スマホの月額料金から最大1,100円の割引です。ほかにauを利用している家族がいれば、最大10回線まで適用されます。

なお、auスマートバリューの適用には、月額550円の「auひかり電話」を利用しているのが条件です。インターネットだけでは対象にならないので注意しましょう。

一方、フレッツ光には、auに限らずスマホとのセット割はありません。auのスマホを利用している家族が多いほど、auひかりのほうがお得です。

キャンペーンが充実している

auひかりは、自社によるキャンペーンが充実しています。一方、フレッツ光は東日本も西日本も、先ほどの「ギガスマート割引」や「光はじめ割」の対象になるだけで、ほかのキャンペーンはありません。

auひかり新スタートサポート

auひかりでは、「乗りかえスタート」というキャンペーンにより、他社から乗り換えるときの解約違約金相当額を、最大30,000円までau PAY残高として還元してくれます(2021年10月現在)。

ホーム1ギガであれば、3年契約の「ずっとギガ得プラン」が適用されて、光電話に加入しているのが条件です。ただし、プロバイダがAsahi netやDTIである場合は、15,000円が上限となります。

マンションタイプであれば、2年以上の利用で光電話に加入しているのが条件です。30,000円のうち10,000円はau PAY残高として還元されますが、残り20,000円は20ヶ月にわたって、月額料金から1,000円ずつ割り引かれます。ホーム1ギガと違って、還元額の上限はすべてのプロバイダで同じです。

初期工事費無料キャンペーン

auひかりは初期費用の高さがネックですが、キャンペーンによって工事費相当額が月額料金から割り引かれます(2021年10月現在)。

ホーム1ギガは、申し込み時に光電話に加入するのが条件で、3年間継続して利用すれば、工事費41,250円が実質無料です。

マンションタイプは、2年の間に工事費相当額の33,000円が割り引かれます。ただし、どのような形で割り引かれるかは、プロバイダによって異なるため、確認が必要です。

工事費を分割払いにすれば、少ない負担でauひかりを導入できるでしょう。

auひかりに乗り換える際のポイント

では、現在フレッツ光を利用しており、auひかりに乗り換えるときは、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

フレッツ光・プロバイダの両方を解約する

フレッツ光の「プロバイダパック」では、光回線とプロバイダを同時に申し込めて、請求もまとめられますが、解約の手続きは別々です。光回線はNTT、プロバイダ契約は各プロバイダで手続きしなければいけません。忘れると引き続き請求されるので注意しましょう。

なお、工事費を分割で支払っている最中に解約すると、残債をまとめて請求されます。また、長期契約による割引が適用されていると、更新月以外の解約は違約金を支払わなければいけません。

auひかりであれば、こうした残債や違約金を、最大30,000円まで還元してくれるので安心です。

窓口ごとのキャンペーンを確認する

先述のとおり、auひかりでは自社でキャンペーンを実施していますが、プロバイダや代理店で独自のキャンペーンを実施している場合もあります。総額で10万円以上がキャッシュバックされるなど、特典も豪華です。申し込む前に、どのようなキャンペーンが行われているのか確認しましょう。

なお、auひかりのキャンペーンと同じく、プロバイダや代理店のキャンペーンも適用には、オプションの加入など条件があります。トータルの費用がかえって割高になるおそれもあるので注意が必要です。

フレッツ光からauひかりへの乗り換え手順

最後に、フレッツ光からauひかりへ乗り換える際の手順を見てみましょう。

1.   auひかりに申し込む(プロバイダも決めておく)
2.工事日を決定する
3.フレッツ光とプロバイダを解約する
4.開通工事に立ち会う
5.通信機器の接続をして利用開始する
6.フレッツ光のレンタル機器を返却する

まず、auひかりに申し込みます。auやプロバイダ、代理店から申し込めますが、いずれの場合も、どのプロバイダで利用するか事前に決めておきましょう。賃貸住宅の場合は、工事にあたってオーナーや管理会社の許可が必要です。

その後、工事日が決定したら、フレッツ光と現在契約しているプロバイダを解約します。ホームタイプの場合、フレッツ光の設備は残ったままになりますが、希望すれば無料で撤去が可能です。

工事は本人立ち会いのもとで行われます。完了したら、事前に送られてきた通信機器を接続して利用開始です。フレッツ光からレンタルした機器は、期日までに返却しましょう。

まとめ

auひかりは、長期契約やキャンペーンの適用によって、フレッツ光よりもお得に利用できます。auのスマホを利用していれば、auスマートバリューの対象となり、スマホの料金もお得です。ユーザー数もフレッツ光ほど多くないため、混雑による速度の低下は、起こりにくいといえるでしょう。