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確認する前に知っておきたいプロバイダのこと
インターネットに接続するときは、必ずプロバイダを経由しなければいけません。ユーザーはプロバイダが発行したIDとパスワードを使って、「アクセスポイント」と呼ばれるインターネットの入口にアクセスします。そこでプロバイダは「IPアドレス」を付与し、インターネットへの入口を開くという流れです。
ほかにも、メールアドレスやサーバー、セキュリティ、コンテンツの配信といった独自のサービスを提供する役割があります。
プロバイダは全国に1,000以上あるといわれており、そのほとんどが、NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光で利用できるものです。ドコモ光やauひかり、コミュファ光でも、一部ではありますがプロバイダを選べます。
逆に「光コラボ」と呼ばれる、プロバイダと回線事業者の契約が一体型になっているところでは、ドコモ光のような例外を除いて、プロバイダを選ぶことができません。たとえば、ソフトバンク光はYahoo!BB、ビッグローブ光はBIGLOBEがプロバイダになります。光コラボ以外でも、NURO光はプロバイダがSo-netしか選べません。
「わからない…」プロバイダを確認する4つの方法
自分の契約しているプロバイダがわからないときは、どのように確認すれば良いのでしょうか。
1.契約書を確認する
プロバイダと契約すると、契約書や接続情報などが記載された書類が送られてくるはずです。そこにはプロバイダの名前や問い合わせ先も記載されています。手元にこのような書類がないか探してみましょう。
これらの書類にはインターネットを利用する上で、重要な情報が記載されています。安易に捨てたりせず、大切に保管しておきましょう。
プロバイダと回線事業者が一体型になっている場合は、回線事業者から書類が送られるのが一般的です。その際も、プロバイダについての記載が必ずあります。
2.通帳や明細を確認する
プロバイダの月額利用料を銀行口座からの引き落としにしているのであれば、通帳に請求先の名称が記載されているはずです。クレジットカードで支払っている場合は、利用明細に記載されています。
ただし、プロバイダと回線事業者が一体型になっている場合は、請求先が回線事業者になっているでしょう。これではプロバイダがわかりません。たとえば、ドコモ光はセットしているプロバイダに関係なく、請求先は「NTTファイナンス」です。NTTドコモでもプロバイダでもありません。
また、プロバイダではなく企業名で請求していると、簡単にはプロバイダ名と結びつかないでしょう。この方法は、あくまでもプロバイダがそのままの名称で請求しているときに限って有効です。
3.メールアドレスを確認する
ほとんどのプロバイダでは、契約するとひとつ以上のメールアドレスを無料で発行してくれます。メールソフトで設定すると、メールの送受信が可能です。メールアドレスを覚えていれば、プロバイダの特定ができるかもしれません。
メールアドレスの「@(アットマーク)」から後ろは、「ドメイン」と呼ばれています。発行しているプロバイダが、ビッグローブであれば「@biglobe.ne.jp」、So-netであれば「@sonet.ne.jp」です。ドメインのどこかにプロバイダ名が含まれるのが一般的であり、そこからプロバイダを特定できるでしょう。
4.回線事業者に問い合わせる
プロバイダがわからなくても回線事業者がわかっているのであれば、回線事業者のサポートに問い合わせると、プロバイダを教えてくれるかもしれません。特にプロバイダと回線事業者の契約が一体型になっているところなら、すぐにわかるでしょう。
たとえば、ドコモ光(単独タイプ、ドコモ光ミニを除く)やauひかり、コミュファ光です。フレッツ光も、「プロバイダパック(西日本は「with フレッツ」)」という一体型の契約をしていれば、回線事業者側でどこのプロバイダを利用しているか把握しています。
プロバイダを変更する際の注意点
光回線はそのままに、プロバイダだけを変更するときは、いくつか注意点があります。インターネットが使えなくなったり、損をしたりしないように、あらかじめ知っておきましょう。
手順によってはインターネットを利用できない期間が発生する
プロバイダだけを変更するときは、基本的に以下の流れで手続きを行います。
まずは新しいプロバイダに申し込みます。光回線によって利用できるプロバイダは決まっているので、新しいプロバイダが利用している光回線に対応しているか確認しましょう。プロバイダによって、Webや電話などから申し込めます。
申し込み後、接続に必要なIDやパスワードなどが送られてきますが、それまで数日ほど待たなければいけません。IDやパスワードなどが送られた後に、あらためて利用開始日が決まる場合もあります。
先に現在のプロバイダを解約すると、インターネットを利用できない期間が生じるかもしれません。また、プロバイダを変更すると、メールやサーバー、セキュリティといった付帯サービスも利用できなくなります。特にメールアドレスが使えなくなるのは不便です。
必ず、新しいプロバイダの利用開始日が決まってから、現在のプロバイダを解約しましょう。その間にメールアドレスの変更を手続きしたり、知らせたりすることが可能です。
新しいプロバイダの利用開始日になったら、接続の設定を変更します。これでプロバイダの変更は完了です。前のプロバイダからONUやモデム、ルーターなどの機器をレンタルしていた場合は、期日までに指定された方法で返却しましょう。
解約のタイミングによっては解約金がかかる
プロバイダと長期の契約を結んでいると、更新月以外の解約は違約金を請求されます。たった1ヶ月の違いで1万円近くの差が生じるプロバイダも少なくありません。
更新月の設定はプロバイダによって異なります。いつが更新月なのかは、契約書やWebで確認できる契約情報に記載されていることが多いです。可能なら違約金が発生しない更新月に乗り換えましょう。
プロバイダによっては、変更で発生する違約金の相当額をキャンペーンでキャッシュバックしてくれるところもあります。
回線とプロバイダは別の手続きが必要
プロバイダと回線事業者を別々に契約している場合に、回線も解約したいなら回線事業者での手続きが必要です。
一体型の契約であっても、回線を解約した後でプロバイダの契約がそのまま残る場合があります。たとえば、メールアドレスやサーバーを維持するために、有料または無料のプランに移行するなどです。使わないのに請求され続けたということがないように、どこまで手続きされるのか、しっかり確認しましょう。
代理店に相談すれば、乗り換えの方法を説明してくれたり、利用目的にあった光回線やプロバイダを提案してくれたりします。独自のキャンペーンで高額のキャッシュバックなどを受けられれば、お得に乗り換えられるでしょう。
まとめ
どのプロバイダと契約しているのかわからないときは、契約書や引き落とし口座の通帳、クレジットカードの明細、メールアドレスなどで確認できます。プロバイダだけを乗り換える際、変更先のプロバイダを決めないまま現在のプロバイダを解約すると、インターネットが使えなくなる期間が発生してしまうので注意が必要です。
まずは新しいプロバイダと契約し、利用開始日が決まってから、現在のプロバイダを解約するようにしましょう。