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ソフトバンク光にしたときの固定電話の種類
まずは、ソフトバンク光で選べる固定電話の種類について、それぞれの特徴を見てみましょう。いずれの固定電話も、利用にあたっては別途、月額513円でレンタルできる「光BBユニット」が必要です(光電話(N)は「ホームゲートウェイ(N)」でも可)。
光電話(N)
従来の固定電話は、電話回線を使って音声をやり取りしていましたが、光電話では、光回線を使って音声データをやり取りします。いわゆる「IP電話」の一種です。
(N)はNTTを意味しており、NTTが提供する光電話サービスをそのまま利用しています。開通にあたっては工事費がかかり、工事のタイミングや内容によって1,100~11,000円ほどです。
プランは基本プラン(N)とスマート基本プランの2種類あります。
| 基本プラン(N) | スマート基本プラン |
月額料金 | 550円 | 1650円 |
オプション | 別料金 | ・番号表示 |
その他サービス |
| 固定電話(528円分)無料 |
基本プラン(N)は月額料金550円で利用できます。オプションは別料金で追加しなければいけません。
もうひとつはスマート基本プランです。月額料金1,650円で、固定電話との通話が528円分の無料になるサービス(携帯電話や国際電話は対象外)と、オプションが利用できます。
オプションは「番号表示」「番号通知リクエスト」「キャッチ電話」「多機能転送」「着信お断り」「着信お知らせメール」の6つです。別々に契約すると合計1,870円ですから、お得といえるでしょう。
なお、光電話(N)で選べるオプションは全部で8つあり、「複数回線通話」や「番号追加」の機能も利用できます。
通話料金は、相手が固定電話であれば全国一律で3分につき8.8円。無料通話分(528円)は180分通話できます。使い切れなかった分は翌月に繰り越しが可能です。携帯電話の場合は、NTTドコモとワイモバイルが1分につき17.6円、それ以外は1分につき19.25円(東日本エリア)、もしくは19.8円(西日本エリア)かかります。
ホワイト光電話
同じ光電話でも、ソフトバンクが提供するサービスです。光電話(N)と同じく、開通にあたっては工事費がかかります。金額は、工事の内容によって1,100円から5,500円です。
プランは3種類あります。
| 基本プラン | 基本プランα | だれとでもfor光電話 |
月額料金 | 513円 | 1,037円 | 1,551円 |
オプション | なし | ・番号表示 | ・番号表示 |
その他サービス | なし | 無料通話(3時間分) | 国内通話(10分以内)が月500回まで無料 |
最も安い基本プランは、月額料金が513円ですが、オプションも無料通話も付いていません。
基本プランαであれば、月額料金1,037円で5つのオプションと3時間相当の無料通話が付いています。付いてくるオプションは、「番号表示」「番号通知リクエスト」「キャッチ電話」「着信転送」「着信お断り」です。
別々に契約すると合計で1,760円かかり、後から追加すると、それぞれ1,100円の工事費がかかります。ホワイト光電話の申し込みと同時に基本プランαにすると、工事費がかからないのでお得です。
さらに「だれとでも定額for光電話」というプランがあり、月額1,551円であらゆる国内通話(一部ダイヤルを除く)が1回につき10分以内、月500回まで無料になります。先ほどの5つのオプションが付いてくるのは、基本プランαと同じです。
通話料金は、相手がソフトバンクやTOKAIケーブルネットワークが提供するIP電話であれば無料になります。それ以外の固定通話は、全国一律で3分につき8,789円です。携帯電話の場合は1分につき17.6円かかります。
ユーザーがソフトバンクのスマートフォンを契約していれば、基本プランと基本プランαに「ホワイトコール24」の適用が可能です。全国のソフトバンク携帯電話との通話料が無料になります。ホワイトコール24の月額料金はかかりません。
BBフォン
ほかのふたつと違って、光回線ではなく、Yahoo!BBのネットワークを使うIP電話です。そのため、付与される電話番号は050から始まります。工事費も月額料金も無料です。
通話料金は、相手がソフトバンクやTOKAIケーブルネットワーク、NURO光が提供するIP電話であれば無料になります。携帯電話の場合は、23時から8時までが1分あたり22円、8時から23時までは1分あたり27.5円です。
オプションは「ケータイ割30」「番号表示サービス」「転送電話サービス」の3つがあります。別々に契約すると月額料金の合計は990円ですが、一度にまとめて契約すると550円です。登録設定料も1,320円から550円に値引きされます。
オプションのうち、ケータイ割30は携帯電話の通話料金が30%引きになるサービスです。さらに、ソフトバンクのスマートフォンを契約していれば、「ホワイトコール24」を適用できて、全国のソフトバンク携帯電話の通話料が無料になります。
ソフトバンク光のどの固定電話サービスを選ぶべき?
それぞれの固定電話の特徴が分かったところで、どんなときにどの固定電話を選べば良いのか見てみましょう。
引き継ぎたいなら光電話(N)
光電話(N)は、これまで使っていたほとんどの電話番号を引き継げるのがメリットです。
固定電話の番号は大きく分けて4種類あります。「アナログ電話の番号」「アナログ電話で発番した後、光電話に乗り換えた番号」「光電話で発番した番号」「IP電話の番号」です。
光電話(N)は、IP電話の番号以外を引き継げます。新規に光回線を導入して、アナログ電話から切り替えたいときはもちろん、ほかの光回線から乗り換えるときもおすすめです。
逆に、新たに電話番号を発番するには時間がかかります。工事が完了して光回線が開通してから発番されるからです。
ソフトバンクのスマートフォンを契約していてもホワイトコール24は適用できず、無料通話や定額通話もないため、よく通話をする人にとっては、あまりお得ではないかもしれません。
新規契約ならホワイト光電話
ホワイト光電話は、「アナログ電話の番号」と「アナログ電話で発番した後、光電話に乗り換えた番号」の引き継ぎはできます。しかし、「光電話で発番した番号」と「IP電話の番号」の引き継ぎはできません。
一方で、新規に光電話を契約する場合は、申し込みの時点で3つの候補から番号を選べるようになっています。使えるのは光回線が開通してからですが、新しい電話番号が分かっているので、前もって告知できるでしょう。
前述のとおり、基本プランα、だれとでも定額for光電話のどちらも無料通話サービスがあります。いずれのプランも、相手がソフトバンクやTOKAIケーブルネットワークが提供するIP電話であれば、通話料金は無料です。
固定電話で頻繁に通話する機会があるなら、ホワイト光電話にするとお得になるでしょう。
安く抑えたいならBBフォン
BBフォンはYahoo!BBのネットワークを使うIP電話なので、ほかの電話番号の引き継ぎはできません。利用にあたっては新規に050で始まる番号が発行されます。
工事費や月額料金が無料であるため、費用をかけずに電話を持ちたいというユーザーにおすすめです。ソフトバンク光で「おうち割光セット」を適用するには、BBフォンかホワイト光電話に加入していることが、条件のひとつになります。光電話(N)も、BBフォンと併用しないと、おうち割光セットの対象になりません。
おうち割光セットが適用されると、ソフトバンク携帯電話の月額料金が最大で1,100円割り引かれます。家族も対象で、最大10回線まで適用可能です。
ソフトバンク携帯電話のユーザーで、固定電話の費用をかけずに、おうち割光セットを適用したいなら、BBフォンがおすすめといえるでしょう。
まとめ
同じ光電話でも、光電話(N)はNTT、ホワイト光電話はソフトバンクが提供するサービスという違いがあります。BBフォンはYahoo!BBのネットワークを使うIP電話です。
これまで使っていた電話番号を引き継ぎたいなら光電話(N)、通話する機会が多いならホワイト光電話、費用をかけずに固定電話を持ちたいならBBフォンが適しています。