フレッツ光とドコモ光の違いは?お得に乗り換える方法

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光回線を利用したインターネット契約で、フレッツ光とドコモ光で迷っている方は、特に以下の点が気になっているのではないでしょうか。


・フレッツ光とドコモ光はなにが違うのか

・フレッツ光とドコモ光ではどちらが安いのか

・フレッツ光とドコモ光の通信速度はどちらが速いか


ここでは、上記3つの疑問に対する答えとともに、フレッツ光とドコモ光を比較した結果を紹介します。

フレッツ光とドコモ光の違い

フレッツ光とドコモ光の違いは、提供元の会社やプロバイダ契約の必要性など、いくつか挙げられます。分かりやすく表でまとめると、以下のとおりです。

サービス名

フレッツ光

ドコモ光

提供元

NTT東日本

NTT西日本

NTTドコモ

対応エリア

全国

全国

使用する光回線の種類

フレッツ光

コラボ光(フレッツ光と同回線)

プロバイダとの契約

別途必要

不要(一体型のため)

最大速度(※)

1Gbps

1Gbps

月額料金(税込)(※)

戸建て:5,940円
マンション:
東日本3,355円~
西日本3,520円~

戸建て:5,720円
マンション:4,400円

開設工事費

戸建て:19,800円
マンション:16,500円

戸建て:19,800円
マンション:16,500円

(※1Gbpsプランの場合)

ドコモ光は光コラボ(光コラボレーションモデル)に分類されるサービスのため、使用する光回線はフレッツ光と共通です。ただし上記のとおりサービスを提供する会社が異なっており、月額料金など細かな点が異なります。

また、上記はあくまで基本的な料金であり、2年ごとの更新期間を設けないなど契約内容によっては前後する可能性があります。

月額料金:基本的にドコモ光の方が安い

表を見ると、マンションタイプはフレッツ光のほうが安く見えますが、実際には必ずしも安くなるとは言い切れません。ドコモ光がプロバイダ利用料込みの月額料金である点に対して、フレッツ光はプロバイダ料金が別になっているためです。

フレッツ光を利用する場合は、プロバイダ契約も行い、月額利用料に加えてプロバイダ料金を支払う必要があります。価格は契約するプロバイダによって異なりますが、相場は月額500~1,000円程度です。

よって戸建ての場合、基本的にはドコモ光のほうが安くなります。

ただし、マンションタイプはプラン次第でフレッツ光のほうが安くなる可能性があります。フレッツ光はマンションプランの料金が3パターンに分かれており、建物内で見込める契約数によって安くなる仕組みだからです。多くの契約者が見込めれば、ドコモ光よりも安い料金で利用できるでしょう。

回線速度:どちらも変わらない

前述のとおり、フレッツ光とドコモ光は同じ回線を使用したサービスです。料金などは異なりますが、使用する回線が同様である以上、回線速度に差が出ることはありません。

1Gbpsプランを契約していれば、最大速度は1Gbpsとなります。どちらも10Gbpsプランを取り扱っているため、速度が気になる方はワンランク上のプランも検討してはいかがでしょうか。

プロバイダ契約:ドコモ光はまとめて契約可能

フレッツ光とドコモ光の大きな違いのひとつが、プロバイダ契約の内容です。ドコモ光は回線とプロバイダをまとめて契約できるため、手続きの手間を軽減できます。

プロバイダとは、インターネットを利用するうえで必ず契約しなければならない接続事業者のことで、回線をインターネットとつなげる役割を担っています。

最近は入居したマンションに光回線が導入されているケースもありますが、利用するためにはプロバイダと契約し、インターネットとつなげてもらわなくてはなりません。フレッツ光を契約する場合は、自分でプロバイダを選んで別途契約する必要があります。

ドコモ光を選んだ場合も、一体型ではなくプロバイダを別で選んで契約することもできます。

フレッツ光を利用しているならドコモ光への乗り換えがおすすめ!

現在、すでにフレッツ光を利用しており、他社への乗り換えを検討している方は、ドコモ光を選択肢に加えてはいかがでしょうか。フレッツ光からドコモ光への乗り換えは、手続き面でも料金面でも複数のメリットが得られます。

ドコモユーザーならスマホ代も安くなる

ドコモのスマートフォンを利用している場合、ドコモ光とセットにすると、さらに安くなります。スマホの料金から最大で税込1,100円が永年割引される特典があり、単身赴任や進学などで離れて暮らす家族も割引の適用が可能です。割引対象は従来の4Gはもちろん、5G向けの新しい料金プランも含まれます。

ほかにも、契約内容に応じてdポイントがプレゼントされる特典も利用できます。さらに2年更新ありのプランで申し込んだ場合は、更新時にもdポイントがプレゼントされるため、dポイントを活用している方に最適です。

工事や解約金なしで乗り換えられる

フレッツ光からドコモ光への乗り換えは、先に引き込んでいたフレッツ光の回線をそのまま利用できるため、初期費用も大幅に抑えられます。

開通工事が必要な場合は前述のとおり戸建てで19,800円、マンションで16,500円の料金が発生することを考えると、工事不要のメリットは大きいでしょう。また、工事の順番を待つことなく、必要な手続きを済ませるだけで利用できます。

ほかにも、乗り換えで発生しやすい違約金の問題も解消できます。フレッツ光からドコモ光への乗り換えは、「解約」ではなく「転用」扱いになるため、違約金を支払う必要がありません。

光電話の番号やひかりTVをそのまま引き継げる

フレッツ光を契約していたとき、光電話やひかりTVをオプションとして申し込んでいた方も多いのではないでしょうか。他社サービスへの乗り換えでは、オプションサービスが解約扱いとなるケースもありますが、フレッツ光からドコモ光へ転用する場合は心配いりません。

転用前と同じ光電話の番号や、ひかりTVのサービスを引き継ぐことができます。電話番号が変わると多くの人や会社に知らせる手間がかかりますが、転用で引き継ぐことができれば、知らせたり変更手続きを行ったりする必要もありません。

フレッツ光からドコモ光への乗り換えで注意すること

フレッツ光からドコモ光へ乗り換えると、上記のとおり工事費や違約金の節約、光電話などサービスの継続利用といったさまざまなメリットが得られます。ただし注意しなければ、思わぬ費用が発生したりトラブルに発展したりする可能性もあるため、事前に細かな契約条件などを確認しておきましょう。

最後に、フレッツ光からドコモ光への乗り換えを検討している方へ、転用手続きを失敗しないための注意点をふたつ紹介します。

プロバイダの違約金がかかることがある

フレッツ光を利用している間は、プロバイダを個別で契約する必要があります。契約内容によっては違約金がかかることがあるため、フレッツ光だけではなくプロバイダの契約内容も隅々まで確認しておきましょう。

2年契約など定期更新となっている契約には、違約金が0円になる月が設けられています。転用手続きをするときは、違約金が発生しない更新のタイミングが良いでしょう。

ただし更新月でなくても、1ヶ月あたりの費用が大きい場合は、ドコモ光にしたほうが安くなる可能性もあります。毎月の料金をシミュレーションしてみて、ドコモ光への乗り換えが結果的に安くなると感じた場合は、早めに乗り換えを検討すべきです。

転用承諾番号の有効期限は15日間

転用での乗り換えを希望する場合は、専用の申し込み方法で手続きを進めなくてはなりません。申し込み時に転用を選択するだけではなく、転用承認番号の提示が必要です。

転用承認番号は、NTTに乗り換えを行うことを連絡して発行してもらいます。発行された転用承認番号は15日以内に利用しなければ無効となるため、転用手続きは早めに済ませましょう。プロバイダも乗り換える場合は、以前利用していたプロバイダの解約手続きを忘れないよう注意してください。

まとめ

フレッツ光とドコモ光は、回線速度や対応エリアなど主なサービス内容に大きな違いはありません。ただしフレッツ光を利用する場合は、別途プロバイダ契約を行ったり料金を支払ったりするなど、料金システムの違いには注意しましょう。